地域に根ざして、50年近く利用された旧店舗の老朽化に伴い、 既存店舗を営業しながら、新店舗を建て、完成後、旧店舗を取り壊し駐車場にする―という一連のスキームの中で、この計画はスタートした。 複雑な敷地形状を利用して、間口の大きな前面道路側にパブリックスペースを、裏側の道路に面する細長い部分にバックヤードを配置した。銀行にありがちなモニュメンタルなスケール感を排して、ヒューマンスケールな空間を志した。敷地の狭さをカバーし、光や風をとり入れる吹抜や、日射をコントロールする電動ルーバー、ソーラーパネル等、エコロジカルなアプローチも同時に試みた。「人にやさしい」、「地域にやさしい」、「環境にやさしい」3つのやさしさが、この建物のコンセプトである。
所在地 徳島県海部郡美波町
主要用途 銀行
構造 S造
規模 地上2階建
敷地面積 669.9㎡/202.6坪
建築面積 359.2㎡/108.6坪
延床面積 515.7㎡/156.0坪
設計監理期間 2005/6~2007/2
施工 赤松土建㈱